 |
| |
|
aoi-denki
|

アオイ電器は、町の電器屋さん。少し変わっているのは、先代のご店主の後を受けてお店をなさっているのが、長女の佳代子さんと次女の則子さんのお二人。既にお二人とも50才を越えられた熟女中の熟女。
普通に考えれば、力仕事も多いこのご商売、それに加え量販店の進出でお客様の足が遠のき、とても厳しい状況を想像してしまいます。(失礼!)
|
|
|
しかしどうでしょう、実際に訪れてみると、全くそんな雰囲気はありません。それどころか、店内には、ご近所の方が入れ替わり立ち替わり訪れ、まるで集会所のよう。
最新の家電も所狭しと並べられ、また美しい押し花アートや渋い明かりスタンドが、至る所に飾られてとても明るい雰囲気。
大変失礼かと想いながらも、インタビュー早々、その実体を聞いてみました。
「お客様は、ほとんどが年輩の方。うちはそんな人に最新の家電をわかりやすく教えてあげとんや」。聞けば、電器に弱い人や、お年寄りの方には無料で何度も繰り返し操作説明をされ、また通常の「取扱説明書」に加え、買われた方の使われる用途や年齢に併せて「専用の取扱説明書」を作ってあげたりされています。
便利な家電が、たくさん登場してきている反面、実際はそれをすべての人が使いこなせてるわけではないという現実。量販店の店員さんには聞けない事が、「アオイ電器」のお二人には何でもきけるのでしょう。
お二人は、新製品が出るたびに勉強を欠かされません。「自分たちが分かっていないと売れない」と。当然の事ではありますが、お二人の年齢を考えると、そんなにたやすいこととは思えません。(またまた失礼!)
また、男性顔負けの力仕事もなさいます。クーラーの室外機を屋根に持って上がって、落っこちそうになったり、急な修理でスカートのまま、屋根に登ったりと一生懸命。
そんな努力を微塵も見せず、さらには押し花アートや明かりスタンド制作にも励まれています。風水の論理に基づいた押し花アートは、高額で購入を希望される方が多く、また「明かりスタンド」もアオイ電器の製品ラインナップに加えられ、オリジナル電器商品として人気を博しています。
冷蔵庫の注文があったとき、「鍵のある場所知ってるやろ。冷蔵庫持ってきて、中身入れ替えといて!」
通常では考えられない言葉ですが、「アオイ電器」ではそんなに珍しい事では無いそうです。
商品購入の際も、「あんたが一番良い思うもん持ってきて!」という感じで注文されるそうです。
昔ながらの人間関係がしっかり残っているこのアオイ通りでは、羨ましいくらい人と人との距離がすごく近い。そんな中で、自然に出来たルールもたぶんあって、誰もが楽しく暮らせる所なのだろう思いました。
昔ながらのスタンスが、実は量販店の手の届かない独自のスタイルであり、その独自性が存在する限りまだまだ大丈夫!
がんばって下さい。 |
|